大東村大字豊田本

発見日:2020年6月27日
発見場所:川越市豊田本三丁目付近

撮影条件が悪かったので画像処理でコントラストを上げてみたが、読めるだろうか。なんと「入間郡大東村」と書かれている。大東村は1943年(昭和18年)に日東村と大田村が合併してできた村で、1955年(昭和30年)に川越市編入されている。すなわち、1955年以前に作られたものということになる。これは本ブログで取り扱ってきた中でも最古なのでは?

そこで、本ブログで紹介した旧地名の古さランキングを作ってみた。ここでいう古さというのは、その地名が消滅した時期の古さを指す。なお、家屋プレートや石碑などに見られる市町村名のみ書かれたものは対象外とする。また、通称町名も対象外とする。

それでは発表!

1位. 大東村大字豊田本(1955年4月1日消滅)

2位. 与野町大字下落合(1958年7月15日消滅)

3位. 浦和市常盤町三丁目浦和市仲町五丁目浦和市高砂町四丁目浦和市大字別所字西野台(1965年7月1日消滅)

7位. 浦和市本太町四丁目浦和市前地町一丁目(1966年4月1日消滅)

9位. 上尾市大字弁財字新井(1966年7月1日消滅)

10位. 蕨市大字蕨戸田町大字上戸田字南原(1966年10月1日消滅)

12位. 大井村大字鶴ヶ岡字外(1966年11月3日消滅)

 

やはり大東村が堂々の第一位である。その次に与野町が続く。三位以下はなんか面白みのない結果になってしまった。ちなみに通称町名を入れると川越市志義町多賀町が上位に入り、消滅時期は1961~1962年である。

さて、今回の旧地名を発見した豊田本三丁目は、最近になって町名地番整理が実施されたばかりのできたてほやほやの町である。豊田本一・二丁目が2017年(平成29年)、豊田本三・四丁目が2018年(平成30年)、豊田本五丁目が2019年(平成31年)に成立している。

豊田本一・二丁目は以前も行ったことがあったが、三丁目以降はできてからまだ行ってなかったので何気なく行ってみたのだが、そうしたらとんでもないものを見つけてしまった。こうなると、普段は調査範囲から外している大字区域とかにもお宝が眠っている可能性は十分にある。旧地名探しもまだまだ終わりの見えない旅になりそうだ。