大久保村大字白鍬

発見日:2020年11月18日

発見場所:さいたま市桜区大字白鍬付近

先日の大東村に続いて、なんと大久保村を発見!

北足立郡大久保村は1889年(明治22年)の町村制施行に伴って成立し、1955年(昭和30年)に浦和市編入された。先日発見した大東村も1955年に川越市編入されているが、大東村は1955年4月1日廃止なのに対し、大久保村は1955年1月1日廃止で三ヶ月早い。したがって、廃止日の古さでは新記録更新である。

大東村と大久保村の廃止時期が近いのは偶然ではない。戦後、増大した行政執行の財政確保のために、1953年(昭和28年)に町村合併促進法が施行され、市町村の合併が促進された。この時期の市町村合併を昭和の大合併と呼ぶ。埼玉県でもこの時期に多くの町村が廃止され、新しい市や町になった。

大久保村が廃止されたのは戦後であるが、今回は発見した表札はおそらく戦前からあったものだろう。それにしては非常に状態が良く、文字もはっきり読める。今後も貴重な歴史遺産としてぜひ残し続けて欲しいものだ。