春日部市松河町

発見日:2018年8月18日

発見場所:春日部市小渕付近

松河町は春日部市(大字)小渕で用いられていた通称町名であるが、見つけたのは4年前である。当時は大字区域で発見した通称町名は旧地名の定義に当てはまらないとして、独立した記事としては紹介していなかった。しかしその後、通称町名が書かれた表札を多数見つけるに至り、かつての埼玉県における通称町名の重要性を感じるようになった。そこで今回、満を持して4年越しに記事を書くことにした。

旧粕壁宿の街並みは古利根川を挟んだ北方の八丁目村まで続いており、新町と呼ばれていた。昭和以降も(大字)八丁目の通称町名として新町、新仲町、上組、下組、新田、五丁田が使われていた。その八丁目に隣接する(大字)小渕で松河町、追分、本村、観音前、原前、島組という通称町名が使われていたようだ。

過去形で書いてはいるが、現在も自治会にこれらの名前はすべて残っている。松河町についていえば、商店会のプレートがあったりして現役で使われている町名という感じがする。