川越市大字笠幡字東水久保

発見日:2021年6月27日

発見場所:川越市かすみ野一丁目付近

今回の旧地名を発見したかすみ野は、JR笠幡駅を最寄り駅とする住宅団地がある区域である。川越駅新狭山駅からバスが出ており、交通の便は意外と良い。西に霞ヶ関カンツリー倶楽部という由緒あるゴルフ場が隣接している。

かすみ野一~三丁目が成立したのは、2004年(平成16年)と比較的新しい。それ以前の住所は、大字笠幡、大字安比奈新田、大字柏原となっていたが、このうち大字柏原は1970年(昭和45年)に狭山市から一部が編入したものである。その後、川越市大字柏原は30年以上存在していたが、かすみ野の成立によって消滅した。

川越市にはこのように他市町から編入した区域がそのまま地名変更されずに残っていたケースがいくつかある。1979年に鶴ヶ島町から編入した大字鶴ヶ丘、大字太田ヶ谷は、1986年に吉田新町、川鶴、かわつる三芳野になった。1971年に鶴ヶ島町から編入した大字五味ヶ谷は、2004年に広谷新町になった。1965年に狭山市から編入した大字青柳は今も一部現存している。

東水久保という小字名だが、かすみ野のほぼ全域が大字笠幡字東水久保だった。その北東には字水久保があり、西方の霞ヶ関カンツリー倶楽部の敷地内には字北水久保、南水久保がある。なんだか方角がでたらめな気がするが、小字ではよくあることなので気にしない。かすみ野の南部には大字柏原字元水久保があった。かすみ野周辺一帯では広域地名として水久保が使われており、水久保第一~七公園がある。