大和町大字白子字南越ノ上

発見日:2020年1月21日
発見場所:和光市白子二丁目付近

ちょっと見づらくはあるが、なかなかの大物を釣り上げた気がする。大和町和光市になったのは1970年(昭和45年)、大字白子の一部から白子一・二丁目が成立したのはその一年前の1969年(昭和44年)である。したがって、それなりの年代物ということになる。

大字白子はかつて川越街道の宿場である白子宿があった場所で、交通の要衝として栄えていたが、東武鉄道の開通により現在の和光市駅周辺に賑わいは移っていった。ちなみに白子宿の先は膝折宿、大和田宿、大井宿と続くが、どの地名もいまいちマイナーである。もともとは川越街道に沿って鉄道を通す予定だったのが、さまざまな誘致活動により現在のルートになったそうだ。

大字白子だった区域はそこまで広くはないが、40以上の小字があった。同じく和光市内の区域にあった大字新倉、大字下新倉(一部現存)も同様に小字の数が多い。これらの小字の多くは今も公園やバス停などにその名が見られる。今回発見した字南越ノ上も南越ノ上児童公園や白子南越之上自治会に名前が残っている。