所沢市大字三ヶ島堀之内


発見日:‎2017年6月25日
発見場所:所沢市和ヶ原一丁目付近

今回発見した旧地名であるが、一見、大字三ヶ島字堀之内に見えるが、正しくは大字三ヶ島堀之内である。三ヶ島堀之内は大字三ヶ島の南西に位置していた大字であるが、北のほうにも飛び地が存在する。

大字三ヶ島堀之内の前身である三ヶ島堀之内村は、明治の合併で(旧)三ヶ島村、林村、糀谷村とともに(新)三ヶ島村となる。ここ所沢市の旧町村域が書かれた地図があるのだが、三ヶ島堀之内村と糀谷村はそれぞれ三か所に分かれていたことがわかる。元々の本村は南のほうで、北にあるのは新田開発に伴うものであろう。南の本村だった区域は現在はそれぞれ堀之内、糀谷という町になっている。

今回の旧地名を発見した和ヶ原一丁目であるが、戦後の開拓で新しく付けられた大字和ヶ原から来ている。そして和ヶ原一〜三丁目は大字和ヶ原に加え、大字三ヶ島、大字林、大字三ヶ島堀之内の各一部から町名変更により成立している。このときそれぞれの大字で付けられていた地番がそのまま引き継がれている。そのため、地番を見ればどの大字から成立したのかを推測することができる。たとえば和ヶ原一丁目の場合、100番台までは大字林、100〜200番台は大字和ヶ原、600番台は大字三ヶ島堀之内、3000番台は大字三ヶ島であることがわかる。

地番の引継ぎは所沢市で広く見られる方式だが、狭山ヶ丘駅周辺の場合、地番の桁数が近くでもころころ変わるので、なんか不思議な感じがする。地番を頼りに歩いたら絶対に迷うと思う。

さて、これまで一年以上このブログを続けてきたが、当初想定していた探索範囲についてはだいたい一通り探したことになる。以後は二周目ということで、取りこぼしを拾っていく一方で、探索範囲も少しずつ広げていく予定である。これまでのようなハイペースの更新はできそうにないが、変わらずのご愛顧をお願いしたい。