川越市大字豊田本字西中原


発見日:‎2017年5月21日
発見場所:川越市南大塚一丁目付近

豊田本(とよたほん)は大字南大塚・大塚新田の北方に位置していた大字である。現在は豊田町、南大塚、大塚、豊田本(一・二丁目)などとなっているが、大字区域も多く残っている。大字豊田本の前身は豊田本村で、本来は豊田村の本村すなわち豊田・本村のはずだったのが、大字になる際に機械的に「村」が外され、大字豊田本となった。

かつての豊田本村の中心は北部の現在豊田本一・二丁目となっているあたりであるが、それより南の大字南大塚・大塚新田に接するところまでが大字豊田本の旧区域となっている。今回の旧地名を発見した南大塚一丁目は、大字豊田本・豊田新田・大袋・大袋新田・藤倉の各一部から成立しており、大字南大塚の区域は含まれていない。この辺りが大字豊田本の旧区域のほぼ南端に当たる。

豊田本一・二丁目はごく最近の2017年(平成29年)3月にできたばかりの町である。ここでも機械的に大字名がそのまま町名となっている。せめて豊田本町とかにすればよかったのだろうが、豊田本一・二丁目の区域は農村部のため、「町」を付けるのが憚られたのだろう。もはや豊田本の「本」が何を意味するのか初見ではまずわからない。