川越市大字南大塚字上久保


発見日:‎2017年3月18日
発見場所:川越市南大塚五丁目付近

南大塚は西武新宿線南大塚駅の周辺から南東部にかけて位置していた大字である。現在は町名地番変更により、南台、豊田町、南大塚(一〜六丁目)、むさし野、大塚新町、大塚、むさし野南、中台南などとなってるが、大字区域も残っている。南台以外はすべて2000年以降に成立した新しい町である。

大字南大塚は元は大塚村であったが、1879年(明治12年)に入間郡が発足した際、同じ郡内に二つ大塚村があったため、一方を北大塚村、もう一方を南大塚村とした。北大塚村は現在坂戸市大字北大塚となっている。南大塚村は1889年(明治22年)に大塚新田・豊田本村・豊田新田などと合併し、大田村となる。さらに1943年(昭和18年)に日東村と合併し、大東村となり、1955年(昭和30年)に川越市編入された。

現在南大塚一〜六丁目となっている区域は、大字南大塚の旧区域だけでなく、大字大塚新田・豊田本・豊田新田・大袋・大袋新田・藤倉・今福とさまざまな大字区域の寄せ集めである。大字南大塚から成立したからというより、南大塚駅に近いからこの町名にしたのだろう。

南大塚駅はかつて西武安比奈(あひな)線の起点駅でもあった。今でも線路跡を見ることができる。