川口市元郷町一丁目


発見日:‎2017年3月16日
発見場所:川口市末広一丁目付近

元郷町一〜三丁目は、川口駅から東にかなり進んだところにあった町である。1937年(昭和12年)に大字元郷などから成立した。1969年(昭和44年)に住居表示実施により、元郷(一〜六丁目)、末広、弥平、領家、東領家河原町などとなった。

今回元郷町を発見した場所は、現在は元郷ではなく末広一丁目となっている。ほかにも弥平一丁目でも元郷町を発見しているのだが、元郷では元郷町を発見することはできなかった。

元郷町の前身である大字元郷はかつて南平柳村に属していた。その名残で現在この辺りの地域は南平(なんぺい)地区と呼ばれている。ちなみに北平柳村もあったが、そちらは鳩ヶ谷町に編入された。川口市で住居表示が実施されたのはこの南平地区が最初である。

南平地区は川口市の中心からは少し離れているが、2001年(平成13年)に埼玉高速鉄道線が開通し、川口元郷駅ができた。また、元郷二丁目にはエルザタワー55という55階建ての超高層マンションが建っており、1998年(平成10年)の建設から2004年(平成16年)までの間、住居用建造物としては日本最大の高さを誇っていた。隣にはエルザタワー32というのも建っており、合わせてこの地区のランドマークとなっている。

このように近年開発が進んでいる元郷周辺であるが、かつては鋳物生産が盛んで地域の大半が工場だったそうだ。町を歩くと今でもその名残を見ることができる。