川口市並木町二丁目


発見日:‎2017年2月3日
発見場所:川口市並木二丁目付近

旧浦和市に続いて、今度は川口市の旧町名巡りを開催したい。川口市の旧町名はこれまでに寿町北町仁志町十二月田町を紹介した。これらはすべて現在は完全に消えてしまった町名である。このほかに錦町も完全に消えているが、残念ながら見つけられていない。

一方、現町名に町が付いただけの旧町名は、これまで川口市については紹介して来なかった。川口市浦和市に比べて住居表示実施が遅く、旧町名を見つけやすくはあるのだが、その分やたら数が多い。今回の企画ではそれらを一気に紹介していく。

最初に紹介するのはJR京浜東北線西川口駅の東口周辺から南東にかけて位置していた並木町である。1939年(昭和14年)に大字横曽根の一部から並木町一〜四丁目が成立した。1973年(昭和48年)・1975年(昭和50年)に住居表示実施により、それぞれ並木元町、並木(一〜四丁目)となった。

川口市の前身である川口町は1889年(明治22年)に(旧)川口町が単独で町制施行により成立した。単独で成立しているので、大字は設置されなかった。1916年(大正5年)に川口町全域で町名地番整理が行われ、本町、金山町、栄町、寿町が成立した。浦和市と異なり、これらの町ができたのは市制施行のずっと前であった。1933年(昭和8年)に横曽根村青木村南平柳村と合併して川口市となった。その後、昭和10年から14年にかけて、旧川口町の区域を含めて大規模な町名地番整理が行われ、新しい町が多数作られた。本企画で紹介する旧町名のほとんどはこの時期に成立したものである。これらの町は1969年(昭和44年)以降現在に至るまでに住居表示実施によりすべて消滅している。