大宮市大字宮ヶ谷塔字中


発見日:‎2017年2月9日
発見場所:さいたま市見沼区宮ヶ谷塔三丁目付近

宮ヶ谷塔は私のお気に入りの地名である。見た目も響きもかっこいい。なんといっても塔である。ミヤガヤ・タワーである。

琺瑯看板探検隊が行く」というサイトに、町名が書かれたホーロー看板が多数掲載されている。地名マニアには宝の山なのだが、その中に大字宮ヶ谷塔のホーロー看板がある。これもまた何ともかっこいい。町名看板なのに大字というのがまた渋い。ときどきサイトを訪れてはこれを見てうっとりしている。

そういうわけで、また突然ではあるが、旧大宮市私的かっこいい地名ベスト3を発表したい。

1位 宮ヶ谷塔(みやがやとう)
やはりこれが1位である。そびえたつ孤高の地名といった感じである。
2位 西遊馬(にしあすま)
西区にある大字である。遊という字がなんか余裕を感じさせる。対応する東遊馬は現在草加市遊馬町となっている。
3位 風渡野(ふっとの)
宮ヶ谷塔からも近い東武野田線七里駅の周りにある大字である。風に吹かれて自由に生きる感じがよい。道祖土(さいど)と一緒にさいたま市英語っぽく聞こえる地名ベストにもノミネートしたい。

さて、その宮ヶ谷塔であるが、名前から想像するモダンなイメージとは異なり、実際に行ってみると完全な農村である。区域の大半は水田でほとんど民家すらないが、今回の地名を見つけた宮ヶ谷塔三丁目の区域だけは昔から民家が集まっていたようだ。

このような農村地域で旧地名が見つかることはまず無いのだが、今回は運よく見つけることができた。しかし、小字名の「中」は地味すぎる。派手な大字とちょうどバランスが取れてよいのかもしれないが。

ちなみに宮ヶ谷塔の地名の由来は Wikipedia にあるとおり、氷川神社(宮)と谷戸があったことから「宮ヶ谷戸」と呼ばれ、その表記が変化したものである。宮ヶ谷・塔じゃなくて、宮ヶ・谷塔だった!