浦和市大字大間木字和田


発見日:‎2017年3月10日
発見場所:さいたま市緑区東浦和五丁目付近

前回の記事をご覧いただいた方は、どこか既視感がないだろうか。前回紹介したのは「大字大牧字和田」、そして今回は「大字大間木字和田」である。大牧は「おおまき」と読み、大間木は「おおまぎ」と読む。違うのは「き」と「ぎ」だけ!?

大字大牧と大字大間木は元はそれぞれ大牧村、大間木村で、隣接して存在していた。おそらくは由来は同じでどこかで分かれてしまったのだろうが、古くから両者は混同されていたようだ。

さらに面倒なことに、1889年(明治22年)に町村制施行により、大間木、大牧、中尾、井沼方を含む6村が合併し、尾間木(おまぎ)村が成立する。この村名は中尾の「尾」と大間木の「間木」から取られたものである。

これにより、ほぼ同じ地域に尾間木(村)、(大字)大間木、(大字)大牧が併存することになった。読みはそれぞれおまぎ、おおまぎ、おおまき、・・・って紛らわしすぎ!

現在も大字大間木と大字大牧の一部は現存しており、尾間木は学校や公民館、バス停などに名前が残っている。結局紛らわしいのは今もあまり変わっていない。