戸田市大字下笹目


発見日:‎2017年3月6日
発見場所:戸田市笹目七丁目付近

大字下笹目はかつて旧笹目村の区域のうち大字惣右衛門を除いた広い範囲を占めていた。バス停「下笹目」が笹目五丁目に存在しており、元々はこのあたりが下笹目の中心だったのだろう。ちなみに下笹目に対応する上笹目はかつて美女木の辺りにあったらしいが、今は地名として残っていない。

大字下笹目は現在、住居表示実施や町名地番変更により、笹目南町、早瀬、笹目、笹目北町などとなっている。しかしJR埼京線北戸田駅西側の笹目川に沿った細長いエリアにまだ大字区域が残っている。もっともこのエリアも現在土地区画整理が行われており、それが完了すれば大字下笹目は消滅する予定である。

この土地区画整理が行われている区域であるが、電柱にはまだ下笹目の住所案内が付けられている。一方、駐車場の看板には現住所の代わりに「戸田市新曽第1区画整理11街区1」などと書かれている。また建築計画の案内には同様の表記が現住所(小字付き!)と併記されている。まさに地名が消えかけている真っ只中といったところである。土地区画整理が完了したら、現在の大字新曽の区域と合わせて新曽〇丁目とかになるのだろう。

ところでこの近くには大字惣右衛門も一筆(土地の単位で一筆ごとに地番が付けられる)だけ現存しているらしい。残念ながら具体的な場所はわからなかったが、こちらも区画整理で消滅する予定とのことである。