新座市大字野火止字菅沢


発見日:‎2016‎年12月18日
発見場所:新座市あたご三丁目付近

今回の旧地名を見つけた場所は、新座市の西端、東京都清瀬市に接しているあたご三丁目である。一丁目と二丁目は農村といった感じであまり住宅はないが、三丁目には住宅が密集している。

あたごという町名は、小字名の愛宕裏から取られたらしい。1973年(昭和48年)に住居表示実施により大字菅沢、大字野火止の各一部から成立した。今でこそよく見かけるひらがな町名であるが、当時はまだ珍しかったのか、漢字で「愛宕○丁目」と書かれている表札もあったりする。

旧地名の大字野火止字菅沢であるが、野火止も菅沢も当時大字として存在しており、大字が二重に書かれているようで不思議な感じがする。おそらく、野火止村の中で菅沢村に近いエリアを字菅沢と名付けたのだろう。

しかしこんなところまで大字野火止があったとは驚きだ。現町名の野火止一〜八丁目は、どちらかというと新座市の中央から東にかけて存在しているので(東端で朝霞市と接している)、まさか西端まで大字野火止が来ていたとは思わなかった。

ちなみに同じあたご三丁目内で大字菅沢も発見した。菅沢一〜二丁目がここより東にあり、さらにその東が野火止三丁目なので、大字野火止が回り込んでいる感じだろうか。なんか巨大な村に周りを包囲された小村といった感じでちょっとかわいそう。