新座町大字野火止字中清戸


発見日:‎2016‎年12月18日
発見場所:新座市西堀二丁目付近

あけましておめでとうございます。
このブログも始めてから早や半年近くが経った。始めた当時はこんなに続くとは(こんなに旧地名が見つかるとは)思わなかった。取り扱っている題材の性質上、いつかはネタ切れになる時が必ず来るのだが、とりあえずは一周年を目指して頑張ります。

さて、新年最初に紹介するのは、なかなか厄介な物件である。画像には「新座町中清戸」とあるが、新座町に大字中清戸があったことはない。大字中清戸があったのは隣接する東京都清瀬町(現清瀬市)である。こうなった理由として、以下の可能性が考えられる。

まず、「清瀬町大字中清戸」の誤記という可能性である。これについては、発見した場所が新座市内なので、もし清瀬町の誤記ならば飛び地ということになり、ちょっと考えにくい。

次に「新座町大字○○字中清戸」の大字○○が略されたという可能性を考える。これはありそうであるが、○○に入るのは何だろうか。現町名は西堀二丁目なので大字西堀が順当だと思われるが、実はこの近くで大字野火止の表札がやたらと見つかっているのだ。前回に続いて、ここでも大字野火止が勢力を振るっていた!地番も近いので、大字野火止であることはほぼ確定である。

実際に大字野火止内に字中清戸があったかというと、「大字野火止字中清戸」でググれば地価公示が出てくるので、存在してはいたようだ。大字野火止字菅沢のケースと同様、野火止村の中で中清戸村に近いエリアを字中清戸と名付けたのだろう。