浦和市大字大谷場


発見日:‎2016年10月24日
発見場所:さいたま市浦和区神明一丁目付近

本ブログでは通常、大字○○という旧地名が○○△丁目や○○町として現在も名前が残っている場合、小字付きのものでなければ紹介していない。というのは、そのような旧地名はあまりにありふれすぎていて、紹介しても面白くないからである。

しかしホーロー看板となれば話は別である。これまでこのタイプのホーロー看板は埼玉県のあちこちで発見しており、そのうちのいくつかは旧地名の大字が記載されていた。その中でも現時点で他サイト(こことかこことか)で紹介されていないものを今回紹介する。

大字大谷場は現在大谷場一・二丁目として名前が残っているが、それらはJR京浜東北線南浦和駅から北に少し離れたところにある。しかし、駅周辺の現在南浦和、南本町となっている区域もかつては大字大谷場の一部が含まれていた。さらに今回のホーロー看板を発見した神明も、Wikipedia では岸町二丁目、大字文蔵、大字根岸の各一部から成立とあるが、ほかにも大字大谷場や大字白幡の痕跡も見つかっており、これらの区域が入り乱れて存在していたようだ。

かつてはこの周辺は神明台と通称されていたと Wikipedia に書かれているが、大字根岸には神明という小字があった。また根岸一丁目には根岸神明社があり、ここはかつては大字根岸字神明丸だったらしい。この近くでは神明通りと書かれたホーロー看板を発見している。

ところで神明一・二丁目はそれぞれが浦和区と南区にまたがっている。自治会の区域に基づいて分割されたそうなのだが、丁目の中で分かれている例は珍しい。今回の大字大谷場のホーロー看板を見つけたのは浦和区と南区の境界辺りでぎりぎり浦和区に入っていた。