川口市大字東本郷字高畑


発見日:‎2017年3月31日
発見場所:川口市本蓮三丁目付近

東本郷は川口市の東部に位置していた大字である。現在は住居表示実施により、東本郷(一・二丁目)、本蓮、赤井、江戸、江戸袋などとなっているが、大字区域も結構残っている。市内の駅で一番近いのは埼玉高速鉄道線鳩ヶ谷駅であるが、場所によっては日暮里・舎人ライナーの見沼親水公園駅(東京都足立区)のほうが近い。

大字東本郷はかつて新郷村に属していた。そのことから、この辺りは新郷地区と呼ばれている。新郷村は1940年(昭和15年)に戦時合併により、鳩ヶ谷町、芝村、神根村とともに川口市編入されるが、戦後になって鳩ヶ谷町が離脱。その結果、新郷地区は川口市の飛び地となった。その後、安行村の川口市編入により、飛び地は解消された。

新郷地区は川口市の中心から離れているためか、住宅よりも工場が多い地域であるが、小さな工場の看板に今回の旧地名を発見することができた。発見場所の本蓮三丁目だが、本蓮は「ほんばす」と読む。大字東本郷と大字蓮沼の各一部から成立した町であるが、東本郷の「本」と蓮沼の「蓮」の合成地名だろうか。

小字名の高畑はバス停「高畑」や新郷高畑公園に名前が残っている。