川口市大字戸塚字下台


発見日:‎2017年6月16日
発見場所:川口市戸塚南五丁目付近

戸塚(とづか)はかつてJR武蔵野線埼玉高速鉄道線東川口駅周辺および南方の広範囲に渡って存在していた大字である。現在は住居表示実施により、東川口、戸塚(一〜六丁目)、戸塚東、戸塚鋏町、戸塚境町、戸塚南などとなっている。

大字戸塚の旧区域の南部は最寄り駅が埼玉高速鉄道線戸塚安行駅となる。この辺りは最近まで大字区域が残っていたが、2014年(平成26年)に戸塚南一〜五丁目が成立し、大字戸塚は消滅した。ただし今回の旧地名を発見した戸塚南五丁目は、東川口駅戸塚安行駅の両駅からほぼ等距離に位置している。

大字戸塚はかつて戸塚村に属していた。その後、大門村、野田村と合併し、美園村となる。1962年(昭和37年)に美園村のうち、旧戸塚村と旧大門村の差間・行衛が川口市編入され、残りは浦和市編入された。この経緯から、旧戸塚村の区域と差間・行衛の区域を合わせて戸塚地区と称している。

ちなみに今回の旧地名を発見した戸塚南五丁目は大字戸塚以外に大字行衛(ぎょえ)の一部も含まれている。行衛といえばかつて武州鉄道の行衛駅があった場所であり、ぜひ紹介したかったのだが、残念ながら小字付きの旧地名は見つけられていない。大字行衛の旧区域の大半は現在は北原台となっているが、これは行衛がかつて北原村の飛び地であり、一時期は大字北原の一部だったことに由来する。

小字名の下台は戸塚下台公園に名前が残っている。ほかにも中台、上台、西台といった小字もあったようだ。