川口市青木町五丁目


発見日:‎2017年2月3日
発見場所:川口市上青木西一丁目付近

青木町一〜五丁目は川口駅の北方から東北にかけて位置していた町である。市役所をはじめ多くの行政機関があり、当時も現在も川口市の行政の中心である。

元々はこの地域は青木村大字下青木であった。1933年(昭和8年)に川口市の一部となり、1937年(昭和12年)に町名地番変更により青木町一〜五丁目となる。一方、青木村には大字上青木もあり、こちらは上青木町一〜五丁目となった。

現在は住居表示実施により青木町は消滅したが、単に町が外れて青木になった訳ではなく、区割りが大きく変わっている。

  • 青木町一丁目 → 青木一・二丁目
  • 青木町二丁目 → 青木三〜五丁目
  • 青木町三丁目 → 中青木一・二丁目ほか
  • 青木町四丁目 → 中青木三・四丁目、西青木一・二丁目ほか
  • 青木町五丁目 → 青木五丁目、中青木四・五丁目、西青木二〜五丁目、上青木一丁目、上青木西一・二丁目

といった具合である。要するに、青木町が青木、中青木西青木に分割されたほか、上青木町から成立した上青木上青木西の一部にもなっているという訳である。

そして今回紹介するのは、上青木西一丁目で発見した青木町五丁目という、ややこしい旧町名である。他になかったんかいと言われそうだが、住居表示によって区割りが大きく変更された川口市の混沌を象徴する一品ともいえる。