浦和市辻町一丁目


発見日:‎2016年10月28日
発見場所:さいたま市南区辻一丁目付近

辻町一丁目は1976年(昭和51年)に大字辻の一部が町名地番変更されて成立した。その後、1980年(昭和55年)に住居表示が実施され、辻町一丁目と大字辻の残りから辻一〜八丁目が成立した。

辻町一丁目ができたのは住居表示に関する法律が施行されてからだいぶ後なのに、住居表示実施ではなく町名地番変更にしたのはなぜだろうか。また、この頃には既に丁目が付く町名には「町」を付けないのが一般的になっていたはずだが、なぜ辻町?そしてなぜ一丁目だけ?

いろいろ疑問はあるが、四年後にはなくなっているので、たぶん一時の気の迷いだったのだろう。気の迷いといえば、西浦和一〜五丁目ができたのも同じ1976年であった。

この辻町で「旧浦和市旧町名の旅」企画は終わりである。ほかに残っている旧町名に針ヶ谷町があるのだが、当該区域を一通り探したが見つからなかった。代わりに見つけたのがこれだったわけだが。

なお、仲町、岸町、元町は町名が変わらなかったので、今回は対象としなかった。一応、住居表示が実施される前は地番表示だったという違いはあるのだが、細かすぎて伝わりそうにないので紹介するのはやめておいた。また、元町は住居表示前は「もとまち」、住居表示後は「もとちょう」と読みが変わったらしいのだが、角川日本地名大辞典Wikipedia 以外で裏は取れていない。岸町も今の読みは「きしちょう」だが、昔は「きしまち」と呼ばれていたという証言がある。では、辻町は「つじまち」「つじちょう」のどちらなのだろうか。