戸田市大字美女木字番匠免


発見日:‎2016‎年11月‎3日
発見場所:戸田市美女木一丁目付近

アパートの看板から。ポップな字体から結構新しいものであることがわかる。

大字美女木は美女木村を由来とする大字である。美女木村→美谷本村(美女木村・内谷村・曲本村・松本新田)→美笹村(美谷本村・笹目村)→戸田町戸田町・美笹村)→戸田市という変遷を辿り今に至る。現在はその大部分が町名地番変更され、美女木(一〜八丁目)、美女木東などとなったが、大字美女木もわずかに残っている。

美女木といえば、高速道路の美女木ジャンクションが有名である。美女木という変わった地名とジャンクションの組み合わせが印象的で記憶に残りやすい。10年ほど前に深夜テレビを見ていたら美女木ジャンクションという名前の女性ユニットが出ていてすごいインパクトを受けた。当時私は車を持っていなかったが、美女木ジャンクションの名前を憶えていたのはそのせいであろう。

その美女木の地名の由来であるが、京都から美女が来て住んだからという(男の)ロマンを感じさせる説と、湿地帯で「びじょびじょ」だったからという身もふたもない説がある。実際にその地に行ってみると、倉庫や工場が多く、どうにも美女とは無縁な感じがして、「びじょびじょ」説に一票入れたくなるのであった。

小字名の番匠免であるが、番匠とは大工のことで、この地域に住んでいた番匠が租税を免除されたことから名づけられたそうである。近くに修行免という小字もあり、こちらも似たような意味だろう。水害が多い地域だから免田にしたのかもしれない。