春日部市大字粕壁字土井


発見日:‎2018年8月13日
発見場所:春日部市緑町三丁目付近

土井も粕壁宿の郊外にあった小字であるが、川久保のように昔からあったものではない。字(小字)は太閤検地によって制度化されたものであるが、明治期には地租改正に伴いいくつかの小字が整理統合されたりした。

角川日本地名大辞典の小字一覧には、粕壁宿の小字として土井が載っている。この小字一覧は明治の始め頃に編纂された武蔵国郡村誌が元となっており、ちょうど地租改正の時期とかぶっているため、町村によって整理統合前のものが書かれている場合と後のものが書かれている場合がある。粕壁宿の場合、上町、中町などの名前も載っており、これらは後に字町並などに統合されているので、整理統合前のものが書かれていることがわかる。

そうすると、字土井は地租改正の前から存在していたことになるが、いつ頃からあったのだろうか。幕末か明治初期あたりに新田開発などによって新しく作られた小字なのだろうか。