浦和市大字三室字西宿


発見日:‎2016年12月23日
発見場所:さいたま市緑区道祖土四丁目付近

大字三室字西宿は現存地名である。大字三室のうちかつての宿組の統治区域は今は字西宿・東宿・北宿・南宿となっており、その区域の大半は住居表示未実施である。しかし、隣接する道祖土一〜四丁目には大字三室だった区域が含まれており、今回の旧地名を見つけたのはその区域である。

住居表示実施の際に他の区域の一部が紛れ込んでしまうのは、住居表示のほとんどが街区方式を採用しているからである。この方式では道路で囲まれた区画を単位としており、同一区画の区域は同じ町名が割り当てられる。そのため、従来の大字・町の境界とは異なる境界で町が区切られてしまうのである。

ちなみに今回の旧地名を発見した場所は、道を挟んで向かいが大字三室の現存区域となっており、そこではより鮮明な大字三室字西宿を発見している。本ブログでは小字に限っては発見場所で消滅していれば紹介できるというルールを採用しているのだが、そのルールに律儀に従ってほとんど読めない旧地名を紹介するというのもなかなか不毛である。