岩槻市大字加倉字谷ツ合


発見日:‎2018年5月20日
発見場所:さいたま市岩槻区東町二丁目付近

加倉(かくら)は大字岩槻の南西に位置していた大字である。現在は本町、東町、加倉(一〜五丁目)、並木、原町などとなっているが、大字区域も一部残っている。大字加倉はかつては柏崎村に属していたが、1954年(昭和29年)に柏崎村が岩槻町ほかと合併し、岩槻町の大字となった。

今回の旧地名を発見した東町は、1966年(昭和41年)に住居表示実施により、大字岩槻、加倉、柏崎の各一部から成立した。岩槻市で早い時期に住居表示実施が行われたエリアでは旧地名がほとんど見つかっておらず、本町二丁目で見つけた大字岩槻(実際の表記は「岩槻市+地番」)と仲町一丁目で見つけた大字太田(実際の表記は「太田町」)くらいだったのだが、ここでようやく小字付きの旧地名を見つけることができた。

ちなみに大字加倉字谷ツ合は現存しているらしく、大字柏崎との境界付近が該当するようだ。さらに、岩槻駅西口土地区画整理事業でも名前が出てくる。そうなると、字谷ツ合は大字加倉のほぼ北端から南端までをカバーする広い区域だったということになる。