上尾市大字上尾村字二ツ宮


発見日:‎2017年12月17日
発見場所:上尾市二ツ宮付近

大字上尾村の旧区域のうち、東部から南部にかけては住居表示や町名地番変更が実施されず、ずっと大字上尾村のままだった。それに対し、住民から再三の町名変更の要望があり、2008年(平成20年)に大字上尾村の一部が二ツ宮となった。上尾市議会議員の方のサイトに町名変更の経緯について書かれているのだが、「上尾村という名前で、いやな思いをしたとか、県外の人から住所を聞かれたとき、上尾村なら郡から教えてください、といわれるなど」と涙なしには読めない住民の切実な声が見て取れる。

現町名の二ツ宮は小字名から取られているが、ニツ宮氷川神社に由来する。男体社と女体社の二つの宮があったことからこの名前が付いたそうである。

ところで二ツ宮の区域は東に大字原市が隣接している。原市はかつて市場町として栄え、一時は上尾宿よりも人口が多かったそうだが、現在はあまり開発が進んでおらず、区域の大半は大字のままである。大字原市の小字は字壱番耕地から字廿(にじゅう)番耕地までの番号が振られている独特なものなので、ぜひ紹介したかったのだが、今のところ旧地名としては見つけられていない。ちなみに字五番耕地は住宅地として整備され、町名地番変更で五番町となった。