鳩ヶ谷市大字浦寺字町谷


発見日:‎2016‎年‎9月6日
発見場所:川口市桜町六丁目付近

大字浦寺は鳩ヶ谷町成立時から存在する大字であるが、市制施行と同年に住居表示により桜町一〜六丁目になり、大字浦寺は消滅する。市制施行と住居表示実施の間はわずか3ヶ月しかないが、鳩ヶ谷市浦寺の表札が残っているのはこれも志木市志木のパターンであろう。

それは良いとして、字町??

実はこの後に旧字の漢数字で地番が書かれている。仮に123番地とすれば、「鳩ヶ谷市浦寺字町壱弐参番地」といった具合である。まさか「字町壱」「弐参番地」ではあるまい。

この表札を発見した桜町六丁目付近には町谷公園や浦寺字町谷遺跡があることから、字町谷の誤記と思われる。かように字というものは時代とともに存在感を失っていったのであろう。