足立町大字志木字館
発見日:2016年7月23日
発見場所:志木市柏町六丁目付近
もしかしたら志木市かもしれないが、見分けがつかないのでとりあえず足立町としておく。
志木館は以前にも紹介した。しかしそれは東武東上線の線路より西側の幸町四丁目付近で発見したものだった。今回発見した場所は反対側の柏町六丁目付近である。この辺りには館町内会や館児童遊園地があり、むしろこちらのほうが館地区と呼ぶべき地域のようである。
そもそも館という地名は江戸時代以前から存在した館村に由来する。平安時代にこの地域を開拓した豪族の居館があったことにちなむそうである。その館は現在の志木第三小学校(柏町三丁目)付近にあり、のちに改築され、柏城となったらしい。近くには館氷川神社がある。
館村は1874年(明治7年)に引又町と合併し志木宿となる。これは町村制施行の前なので、大字館とはならなかった。ここで館という地名はいったん消滅し、志木ニュータウンに館一〜二丁目ができるまでは正式な地名としては存在しなかった・・・はずであるが、なぜかあちこちで志木館の表札が見つかる。小字を統合して新しい小字にしたのか、あるいは通称地名として使われていたのか。写真は撮れてないが「字館」の表記も見かけているので、いちおう小字ではあるらしい。