春日部市大字粕壁字浜川戸


発見日:‎2018年8月18日
発見場所:春日部市浜川戸一丁目付近

浜川戸も粕壁宿の郊外に昔からあった集落である。粕壁宿の西端に位置しており、小字としても通称町名としても戦後まで生き残り続けた。1976年(昭和51年)に町名地番変更により一部が浜川戸一・二丁目となったが、大字区域も少し残っている。

今回発見した地名表記は「粕壁浜川戸」とあり、小字とも通称町名とも取れる。また、「春日部市浜川戸」の表記も見つけている。一方、「大字粕壁字浜川戸」という紛うことなき表記も見つけているが、大字区域で見つけたためここでは紹介できない。

浜川戸の南には東武野田線の駅名にもなっている八木崎という地名がある。これも古くからの粕壁宿の集落で、小字としても通称町名としても生き残った。一部は町名地番変更により八木崎町となったが、大半は大字区域のままである。特に八木崎駅周辺のエリアは昔から区画整理の計画はあったが、地権者の合意が得られず未着手となっていた。そこで最近新たに地域整備計画として整備されることとなった。

ところで現在の地理院地図では、八木崎駅の西と北東の二か所に「八木崎町」という表記がある。実はこのうち正しいのは西だけで、北東は本来は大字粕壁字八木崎が正しい。平成15年以前の地図では「八木崎」と書かれていたのだが、その後間違えて修正してしまったのだろう。

ちなみに八木崎町の南に位置する西八木崎一〜三丁目は大字粕壁字八木崎ではなく大字新方袋の一部から成立しており、駅名由来の地名と思われる。